婿養子として結婚する割合は約3%と言われています。婿養子になる人は極めて少ないのです。
なので、婿養子と聞いてしっくりきていない人もいると思います。また、これから婿養子になろうという人は婿養子とはなにかをよく知っていた方が良いと思います。
婿養子は名前を変えるだけではない
婿養子は妻の名前に変えるだけではありません。妻の名前に変えただけでは戸籍の筆頭を妻にしただけになります。
婿養子とは、妻のご両親と普通養子縁組をすることが必要です。婿養子になるために旦那の両親に婿養子になることを認めてもらわなくてはいけません。婿をもらうということは旦那が旦那の家を継がないということです。
次男、三男など弟なら認めてもらいやすいですが長男は厳しいです。旦那が旦那の家の跡取りだった場合は跡継ぎを奪ってしまうことになりかねません。
跡継ぎを必要としている家は妻の両親だけでなく旦那の両親も同じなのです。婿養子を必要としている家は、後継ぎがいないです。
跡継ぎを必要とする家が婿養子を迎えて家を継いでもらいます。婚姻と同時に普通養子縁組をして妻のご両親の戸籍上の息子になります。
もちろん、妻のご両親の息子となるので妻と兄妹(姉弟)になります。妻と兄妹(姉弟)になれば、妻に姉妹がいた場合、妻の姉妹とも兄妹(姉弟)になります。
もちろん、妻のご両親の息子となるので妻と兄妹(姉弟)になります。妻と兄妹(姉弟)になれば、妻に姉妹がいた場合、妻の姉妹とも兄妹(姉弟)になります。
婿養子になれば、普通の結婚では考えられないような問題が発生してきます。
では、婿養子になることのメリットとデメリットを説明します。
婿養子になるメリット
嫁姑問題が起こらない
基本、旦那の実家に住みませんし妻と旦那の母親が合う機会が少ないです。なので、嫁姑問題が起こりません。逆に旦那と嫁の親の間で問題が起こるかもしれません。
妻のストレスになりませんし、旦那は実の母親と妻との板挟みにならないです。でも、逆のことが起こって旦那がストレスになるかもしれません。
でも、大丈夫!婿養子になっても核家族として生活できる人はいっぱいいます。養子になったからと言って、嫁の家で一緒に住まなければいけないとは限りません。
でも、大丈夫!婿養子になっても核家族として生活できる人はいっぱいいます。養子になったからと言って、嫁の家で一緒に住まなければいけないとは限りません。
大切にしてくれる
婿養子になってもらったことは妻のご両親からしてみればうれしいことです。家の跡取りができるので喜びます。
なので、せっかく婿養子になってくれた人にひどいことはしないはずです。大切にしてくれます。
妻のご両親の遺産を相続できる
婿養子になることで戸籍上では妻のご両親の息子になっています。息子なので遺産を相続できます。遺産を、妻と旦那と妻の姉妹で分けることになります。遺言がない限り遺産は等分されます。
実の両親の遺産も相続することができます。なので、婿養子になれば遺産をもらう機会が増えます。
婿養子になるデメリット
妻のご両親を扶養する義務がある
旦那は妻のご両親を扶養する義務ができます。妻が先に亡くなった場合でも旦那は妻の両親を扶養しなくてはいけません。介護する必要があれば介護をしなければいけません。
離婚しても妻の兄妹(姉弟)であり妻の両親の息子である
離婚しても、普通養子縁組をしている以上、妻の兄妹(姉弟)であり妻の両親の息子です。二人の繋がりが消えることはありません。名前も、妻の名前です。
離婚したら、夫婦ではなく兄弟になり、元の名前に自動的の戻すことはできません。離婚しても妻の両親の扶養義務はありますし遺産も貰えます。
完全に繋がりを切りたいときは普通養子縁組を解除してください。普通養親縁組を解除すれば、元の名字に戻ります。
名義変更
男性が女性の名前に変えるので男性が名義変更する必要があります
ですが、結婚するには夫婦どちらかが名義変更をする必要があります。なので、婿養子のデメリットではなく結婚のデメリットかもしれません。
おわりに
婿養子は妻の両親と普通養子縁組をして初めて婿養子になります。名前を変えただけでは婿養子ではないです。
婿養子を必要としている家でも考え方は様々で仕事の跡継ぎがほしい家もあれば名前さえ継いでくれれば良いと思っている家もあります。
実際に婿養子でも家庭を持ち核家族として生活している家庭も存在します。
跡継ぎとしての考え方が家により様々です。もし、婿養子になるのでありば妻のご両親がどんな人で跡継ぎとして何をしてほしいのかを知っておくと良いと思います。